
世界的に著名な投資家ウォーレン・バフェット氏が経営するバークシャー・ハザウェイ社(以下BH)の株主総会に参加する機会があった。09年の株主総会は5月2日(土)にネブラスカ州オマハ市で開催された。BHの株主総会については『バフェットの株主総会』という本が出版されている。しかし、「百聞は一見にしかず」で、実際に現地に行って、バフェット氏を間近で見て、彼の話を直接聞いてみると、BHの経営がさらによくわかった。IR活動で「社長が株主と直接会って、自ら話す」ことの重要性をあらためて実感した。
バフェット氏は「オマハの賢人」(Oracle of Omaha)とも呼ばれている。オマハはシカゴから西方に飛行機で約1時間25分のところにあり、人口は約40万人である。街中は人影も少なく、のんびりして、ニューヨーク、ロンドン、東京のようなストレスがたまる場所ではない。彼が「オマハにいるほうが、考えがまとまる」と言っているのも納得できる。
ここに、今年は3.5万人の株主・関係者が集合した(07年は2.7万人、08年は3万人)。当然、この時期はどのホテルも満室で料金も高く、レストランなども予約で一杯である。ショッピング・モールの本屋では、入り口にバフェット氏に関する書籍コーナーが設けられていた。
08年版の「バフェットから株主への手紙」に、彼は50年前に購入した家に今でも住んでいる、と書いていた。どのような家なのか“おのぼりさん”好奇心を発揮して、タクシーで行ってみた。バフェット氏の自宅は周りの住宅とそれほど大差ない米国では普通の中規模の家で、世界的資産家の家には見えない。とはいっても、広さは5830平方フィート(約164坪)で、日本人から見るとやはり大きくて立派な邸宅である。庭には大きな木が茂っているが、門も塀もなくオープンな感じで、バフェット氏の気さくで開放的な人柄を表しているように感じた。ちなみに、1958年に約3.2万ドルで購入した邸宅は、07年時点での資産価値が約70万ドルといわれている。
BHの決算期末は12月31日である。今年は2月25日付けのニュースリリースで、アニュアルレポート(以下AR)が2月28日(土)にホームページ(以下HP)に掲載され、3月13日ごろには株主総会資料(総会通知など)といっしょにARを郵送する、と発表している。株主総会開催日は、今年は5月2日(土)であるが、毎年決算期末から約4ヵ月前後の5月上旬あるいは4月下旬の土曜日に開催される(2010年は5月1日、2011年は4月30日の予定)。
BHの株主総会に出席できるのは、株主とその家族・知り合いである。筆者は株主の知り合いということで、今回の参加が可能になった。参加者には証明書カードと参加者ガイド(小冊子)が事前に配布され、総会会場に入る際に証明書カードをチェックされる。会場は、2003年に完成した“クウェストセンター”という名の大型コンベンションセンターである。
証明書カードは文庫本より少し小さいサイズのプラスチック・カードで、カウボーイが描かれており、下部に“ウォーレン&チャーリーのパートナー”と書かれている。参加者ガイドには、株主総会のイベント、注意事項、総会での展示企業、オマハのホテル&レストランなどが紹介されている。
株主総会は5月2日(土)開催で、スケジュールは以下の通りである。