今月のひとこと

「私はラーメンが好きです」というと、「どこかお勧めの店はありませんか」とすぐに聞かれます。これはとても答えるのに苦労する質問です。なぜなら、私自身、「今日はあっさりした昔風の東京ラーメンがたべたいなあ」と思った翌日は「今日は激辛坦々麺でもたべて体にカツを入れたい」、その翌日は「今日はたまにはこってりしたトンコツラーメンかな」などといつも好みは変化しているからです。まして、質問していただいた方の今日のお好みなど知る由もありません。

「どこかお勧めの店はありませんか」という質問はある意味、「どの銘柄を買ったら儲かりますか」という質問と似た部分があります。しかし、こちらは質問者の財産状況も知らなければ、すでにどんな銘柄を持っているかも知らない。投資期間がどのぐらいを想定しているのかもわからない。ですから答えようがないのです。多くの方が何かひとつの正解がありそれを誰かが知っている。その結論だけを教えてほしいと思っているのです。

残念ながら、手っ取り早く他人に教えてもらえる「答え」などないのです。要するに自分に合った資産の配分を決め、十分に分散された高品質、低コストのファンドを積み立て投資していくより方法はありません。人生を通じての資産運用の司令塔は自分以外にはいないのです。

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金銭教育の「草の根運動」を広げよう

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岡本 和久

金銭教育の「草の根運動」を広げよう

自分たちのできる範囲で少しでも経済や金融、投資の知識を広めていこうという運動が芽生え始めていることはとても勇気づけられます。ごく普通の方々が草の根啓蒙活動を始めています。今回、ご紹介するのは「経済に強いママを増やす会」(川元由喜子さん、赤堀薫里さん)、退職後のコミュニティ活動にマネー教育を行う(田村正博さん)、お蕎麦屋さんでマネー・レッスン(RSさん)の三つの活動です。

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世界株式探検隊:株価指数で世界の株式市場を探訪

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講演:小原沢 則之氏、レポーター:川元 由喜子

世界株式探検隊:株価指数で世界の株式市場を探訪

日頃、目にする事の多い株価指数も奥深いものがあります。今回はその分野で長く研究・実務に携わってこられた小原沢さんに世界株式の指数について教えていただきました。

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中国がわかるシリーズ21 文帝(隋)の治世

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ライフネット生命株式会社 代表取締役会長兼CEO、出口 治明

中国を300年振りに統一した隋の文帝は、名宰相、高ケイ(ケイはヒ+火+頁)の助けを借りて、矢継ぎ早に新機軸を打ち出しました。開皇の治の始まりです。まず律令(開皇律令)を整え、[北]魏以来の、均田制※1(口分田を配給)、租庸調制、府兵制(均田制と対を成す制度で、6軒の家で馬や食料自弁の兵1名を出す仕組みです。その場合、租庸調は免除されました。兵は衛士と呼ばれ、全国に置かれた軍府に集結しました)などの中央集権政策を継続、強化し、三省六部※2と呼ばれる中央政府の組織を整備しました。

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I-OWAマンスリー・セミナー座談会より 「指数について考えてみよう」

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小原沢 則之氏、岡本 和久

I-OWAマンスリー・セミナー座談会より 「指数について考えてみよう」

私達インデックスの業界で働いている者にとって、今インデックスは、成長期にあると捉えています。私どもも含めて、インデックス・ベンダーと言われる会社がいくつかありますが、ここ数年で、ものすごい数の新しいインデックスの開発をし、色々なタイプのインデックスを出しています。その背景として、一番大きいのはETFの存在です。ETFは、株価の指数、あるいはなんらかの指数で表現されていれば作れるのです。今は、昔ながらのパッシブ運用だけではありません。どちらかというと、昔で言えばアクティブ運用のたぐいのものをインデックスの形にすることによって、ETFという商品にできます。つまり、どんどん新しいタイプのものができるわけです。

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参考データ・コーナー

基本ポートフォリオのパフォーマンス

データ提供:イボットソン・アソシエイツ・ジャパン/投信まとなび

今月は日本株式をオーバーウェイトしている4資産型のパフォーマンスが良好でした

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投信データ・ウォッチ

データ提供:イボットソン・アソシエイツ・ジャパン/投信まとなび

投信の純資産上位ファンドのパフォーマンス比較です

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 I-OWAたより

I-OWAマンスリー・セミナー講演より「バフェット・バブル?『バフェットの法則』から何を学ぶか」

講演:岡本 和久、レポーター:川元 由喜子
IOWAたより
今年も5月3日に、ウォレン・.バフェット率いるバークシャー・ハサウェイの株主総会が開催されて、大変多くの人が集まったと言われています。バフェットは大変優れた投資家ですが、表面だけを真似るのは危険です。みなさんも私もバフェットではないのですからね。では、個人投資家として彼から何を学んだらよいのでしょう。

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連載 資産運用「茶飲み話」(4)

岡本 和久
★運の良い会社の見分け方:まず、経営者は「開眉仰月口」か? ★バブルのピークでは全員が長期投資家になる ★アセット・アロケーションを真剣に考える人ほどインデックス運用を使う ★『トーシカ・ホイホイ』にご用心

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岡本和久のI-OWA日記

★世田谷区桜木中学校で授業 ★広島でセミナー ★岡山でセミナーを開催しました ★こどもトラストセミナーでお話をさせていただきました ★資産運用「気づきのタネ」(121)最強の積立投資法、バリュー平均法 ★I-OWAマンスリー・セミナー(2014.06)が開催されました

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