
昨年中ごろから今年の春先まで海外市場と比べても日本の株式市場は総じて順調な動きをしてきました。その背景には企業が株主に目を向け始めたということがあったように思います。
具体的にはJPX日経インデックス400指数が採用銘柄を選定する際にROE(株主資本利益率)を重視することを発表してから、この指標を意識する企業が増加したように思います。さらに、昨年は運用会社各社がスチュワードシップ・コードを公表し、そして、今年はコーポレート・ガバナンス・コードが導入されました。もちろん、これらが本当に実体を伴って機能するにはまだまだ時間がかかることでしょう。しかし、これらのことで企業が投資家を重視することになるだろうという期待感がマーケットの大きな支えだったのだと思います。つまり、企業と市場に対する「信任」が高まったのです。
それではここにきて相場に力強さが感じられなくなったのはどうしてでしょうか。答えは投資家の企業や市場に対する信任が揺らいでいることにあるのではないでしょうか。日本では東芝の決算数字が長期にわたって操作されていたという大事件が起こりました。そして数え切れないほどの企業の不祥事が表ざたになってきました。
景気が変動したり、成長が加速したり、減速したりするのはごく普通のことです。それを反映して金利や株価が自由に動くのも自然なことです。重要なことは、企業が世間の信頼に足る行動をとり、正しい経済の実態が公表され、それがきちんと価格に反映される市場が維持されることなのです。私は現在の市場の最大の問題は、企業や市場に対する投資家の信認が揺らいでいることにあるように思います。
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日本証券市場のあゆみ ~終戦から高度成長期まで(2)~

講演:岡本 和久
先月に続いて日本証券市場のあゆみ、戦後史の後半です。今回は成長の時代、証券不況への道、投資信託の成長、証券不況の到来、そして再び成長路線へというお話をします。
人を惹きつける文章 ~読んでもらってナンボの世界

講演: 原 英俊氏、レポーター: 赤堀 薫里
35年間共同通信で新聞記者をやっていた中で得たノウハウ、通信社とは何か、事例研究、作文テクニック的なものをお話します。新聞記事の特徴は5W1H。リードがあり結論が7割ある。5W1Hの何をリードに持って来るかはケースバイケースで、臨機応変に一番重要な要素を持って来る。もう一つ、どういう意義があるのか、価値判断的なものも出来るだけ記事の前の方に持って来ることで、読者が読むべきものかどうか判断できるようにする。これが通信社の文章を書く基本です。
文章の書き方、そしてメディアの在り方

座談会: 原 英俊氏、 参加者のみなさま、岡本 和久 レポーター: 赤堀 薫里
メディアもテレビも同じですが、装置産業の時はマスを目指さざるをえなかった。しかし今は装置産業の時代ではない。輪転機に何億も必要ない。今、有名人は皆ブログを書いています。そうすると新聞記者がいらないですよね。メディアで働く人間がいらなくなってきている。価値のあるものを一部の人が持っている時代ではない。装置産業の時代にかかっていたコストが、かからなくなってきた。
中国がわかるシリーズ29:唐の衰亡 後

ライフネット生命保険株式会社 代表取締役会長兼CEO、出口 治明氏
唐の衰退を見て、日本は894年、菅原道真の建議によって遣唐使を停止しました。600年の遣隋使から約300年間、曲がりなりにも、日本と中国との間で、正式に国交が維持されていたことの影響は極めて大きいものがあります。
基本ポートフォリオのパフォーマンス
データ提供:イボットソン・アソシエイツ・ジャパン/投信まとなび
2000年初から毎月定額で積立投資をしていたとすると四資産型で約8割、二資産型で9割以上の値上がりをしていたことになります。
アダム・スミスの「道徳感情論と国富論」
講演: 岡本 和久、 レポーター: 赤堀 薫里
- スミスで有名なのは「神の見えざる手」です。これがスミスの一般的なイメージの基になっています。スミスは、「神の」とは言っておらず、「見えざる手」の語も二大著書である「道徳感情論」と「国富論」に一回ずつでてくるのみです。しかも、スミスは自由競争とか自然的自由とは言っても、自由放任とは言っていないのです。彼の「国富論」での主張は「市場における個人の利益追求が、結果として資源が適切に配分をもたらし、自然に経済が成長していく」ということです。
連載 資産運用「茶飲み話」(19)
岡本 和久
- ★「しあわせの六角形」と仕事 ★個人投資家のためのコア・サテライト戦略 ★ニワトリと卵に学ぶROE ★長期投資は単純に株式や債券を持っていればよい ★リスクとリターンの図にご用心
岡本和久のI-OWA日記
★埼玉県の高校で行った出張授業の感想文がきました ★九州横断鉄道の旅 ★11月8日 熊本でセミナーをさせていただきました ★11月7日 大分でO&O Togetherを開催 ★10月31日、金沢で講演をさせていただきました ★中学2年生のビジネスプラン ★「寄付と投資について考える」鬼丸昌也さんとのコラボ・セミナーのお知らせ ★第121回、I-OWAマンスリー・セミナーが開催されました
セミナー案内
★ 11/29(日)13:30-16:30(13時開場) 鬼丸 昌也・岡本 和久コラボ・セミナー プログラム ● しあわせ持ちになれる「新三方よし」的お金の生かし方(岡本 和久) ● すべての人に未来を造りだす力がある(鬼丸 昌也氏) ● 質疑応答 場所:NATULUCK 半蔵門第1会議室 〒102-0092 東京都千代田区隼町2-13 US半蔵門ビル5F http://www.natuluck.com/conference/nl_hanzomon1.htm 定員50名、参加費:1500円* *会場費等実費控除後、参加費はテラ・ルネッサンスに寄付をいたします) お申込み:http://kokucheese.com/event/index/343361/ ちらし:http://www.i-owa.com/img/20151129OnimaruOkamotoSeminar.pdf ★ 12/6(日)13:30~15:30 伊丹 ピギーちゃんのハッピー・マネー教室(講師:岡本 和久) 場所:伊丹市立図書館本館 ことば蔵B1、多目的ホール 伊丹市宮ノ前3丁目7番4号 対象:小学生の親子、参加費:無料 お申込み:まちづくり協会事務局(090-8232-5585、090-9879-2966) 主催:有岡小学校区まちづくり協議会、共催:すこやかネット みなみ&ありおか伊丹市 ★ 12/20(日) 12:30~16:30 東京都渋谷区 I-OWAマンスリー・セミナー(123回) 会場:東京都渋谷区広尾1-8-6-7F(当社オフィス) 岡本 和久「こう教えればわかる~株式会社の仕組みと証券市場」、FPD技術コンサルタント、中華人民共和国認定高級技術専家、太田 隆司氏「日本の頭脳流出を考える~実体験を踏まえた日中韓の企業経営(仮)」、フリーディスカッション&懇談会、スポット受講料:動画での受講は5000円+税、教室での受講は10000円+税、予約必須 ★ 2016/1/17(日)12:30~16:30 東京都渋谷区 I-OWAマンスリー・セミナー(124回) 会場:東京都渋谷区広尾1-8-6-7F(当社オフィス) 岡本 和久「さあ、どうする50歳!」、馬渕 治好氏「2016年、どうなる?世界経済、マーケット(仮)」、フリーディスカッション&懇談会、スポット受講料:動画での受講は5000円+税、教室での受講は10000円+税、予約必須